かせ

かせ
I
かせ【加背】
〔鉱山用語〕
坑道やトンネルの断面積を表す語。 例えば, 四六(シロク)の加背は幅四尺, 高さ六尺の坑道の断面のこと。
II
かせ【悴】
〔動詞「悴(カ)せる」の連用形から〕
名詞に付いて, やせ細った, 貧相な, 取るに足りないなどの意を表す。

「~首」「~侍」

III
かせ【枷】
〔「かし」の転〕
(1)刑具の一。 首や手足にはめて, 自由に動けないようにするもの。 かし。 桎梏(シツコク)。

「足~」

(2)人の行動を束縛するもの。

「恩愛の情が~となる」

(3)三味線で上調子を弾く時, 弦を短くするために弦の上から当ててさおにくくり付ける駒(コマ)。
(4)芝居で, 演技を効果的にするために利用するもの。

「梅柳の立木を~に両人宜しく立廻り/歌舞伎・小袖曾我」

IV
かせ【桛・綛】
(1)紡いだ糸を巻き取る H 型や X 型の道具。 桛木(カセギ)。
(2){(1)}からはずした糸。 また, 一定の長さの糸を一定の枠に巻いて束ねたもの。 かせいと。 《綛》
(3)手ぬぐいなどを掛ける家具。

「手のごひ布の~にて取り上げなどして/井蛙抄」

V
かせ【甲蠃・石陰子】
〔「がぜ」とも〕
ウニの古名。

「御肴に何よけむ鮑(アワビ)栄螺(サダオ)か~よけむ/催馬楽」

VI
かせ【痂】
〔動詞「痂(カ)せる」の連用形から〕
かさぶた。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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